Vol.2:安全にスポーツを行うためにPart2−RICE−
スポーツの指導を行なう上では,安全性を確保し傷害や疾病を予防することに努めると共に,不慮の状況によって傷害が発生した時にすばやく対処(応急処置)することが重要になります.
そこで,スポーツ指導者は応急処置に関する十分な理解が必要です.まず,外科的応急処置の方法について理解を深めましょう.

外科的応急処置法の基本はRICE処置です.特に,打撲,捻挫などの応急処置にはRICEが原則です.

RICEとは,
Rest(安静),Ice(氷冷),Compression(圧迫),Elevation(高挙)の頭文字をとったものです.

R:安静
ケガをした部位を包帯,テーピング,三角巾,副木などでを用いて固定をし,むやみに動かさないようにします.

I:氷冷
ケガをした部位にタオルなどをあてがい,15分間ほど氷を用いて冷やします.タオルなどを用いずに直接冷やすと凍傷などを起こす可能性があるので注意が必要です.また,長時間冷やすことも凍傷を引き起こす原因となるので,15分間ほど冷やしたら,30分間ほど冷やすのを止めるようにします.

C:圧迫
ケガをした部位を包帯やタオル,三角巾などを用いて圧迫します.この時,末梢部位(手の指先など)を十分観察し,循環障害(うっ血)を起こさないように注意することが必要です.

E:高挙
ケガをした部位を心臓より高い位置に挙上します.

RICEは,ケガをした部位の痛みを和らげ,腫れや出血などを最小限に抑えるための処置方法です.傷害発生時にこの処置を迅速に,かつ,確実に行なうことによって,スポーツに復帰するまでの期間を短縮することが可能になります.

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