データ管理を行なう上で,パソコンを利用することは非常に有効な手段であるといえます.また,複数の指導スタッフを編成しているチームなどにおいては,データの共有化という点からもパソコンを利用することは非常に有効な手段であると考えられます.
しかしながら,スポーツ指導者が真の意味で重要視しなければならないのは,データベースではなく,そのデータベースに格納されているデータそのものなのです.
一見,矛盾していることのように感じられますが,素晴らしいデータベースやデータ管理システムを構築しても,肝心となるデータそのものが蓄積されていないケースがビジネスの世界においても多々見受けられるのです.
このような現象が起こる背景には,そのデータを管理し,使用する人達の間での周知徹底がなされていないことやデータを蓄積することばかりに気を取られ,データベースやデータ管理システムを複雑にしてしまうなどの要因があると考えられます.
データベースはデータが格納されてはじめて機能するものであり,データが格納されていないデータベースはいわばタダの箱といえるでしょう.
従って,データ管理を行なう上では,必要とすべき情報が何であるか,その情報を得るためにはどのようなデータが必要になるのか,そのデータを効率よく蓄積するためにはどのような手段が有効なのかをまず検討しなければならないのです.
そして,検討の結果に基づき適切な方法でデータベースを構築しなければなりません.この時,特にパソコンの使用の必要性がなければ,使用することはありません.
つまり,データ管理を行なう上で,パソコンの使用は必要条件であり絶対条件ではないのです.
繰り返しますが,スポーツ指導者が重要視すべきはデータベースではなくデータそのものなのです.